中学教師歴35年が教えるやる気のない中学生対策!3つの心理的要素から理解する接し方のコツ3選

やる気のない中学生対策接し方のコツ3つ 子育て one point

 

教えて!
教えて!

勉強もだけど、全体的に意欲がないというか、やる気があるのか?といった感じで、、、

yoshi先生
yoshi先生

中学時代は小学校の時と違います。35年の教員経験と4人の子育て経験から接し方のコツをお伝えします。

中学教師歴35年が教えるやる気のない中学生対策とは?

yoshi先生
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中学教師歴35年の私がもっとも効果的だと思うやる気のない中学生への対処法は
「話を聴く」そして「待つ」です。

教師になりたてで経験の浅かった頃は、
その子の表面的なところしか見れなかったため、
効果的なアプローチができませんでした。

中学校で35年間生徒と接した中で気づいたこと。
それは、
『子どもはやる気がないのではなく、親からの目からするとやる気がないように見えるだけのこと』だという点です。

親の目から見るとするとまず気になるのは、
次の5つのようなことだと思います。

1. 勉強をしない、あるいは家庭学習をしない
2. 休日にだらだらしている(スマホかテレビばかり、いつまでも寝ている、勉強もしない等)
3. 部屋の片づけをしない、靴を下駄箱に入れない、そろえない
4. 学校からのプリントをすぐに出さない
5. くちごたえはするが、手伝いをしない

中学校教師35年の経験から、
親が子どもの「やる気を引き出す」ための効果的な接し方にはどのようなものがあるか、
3つのコツとして整理しました。

やる気がないように見える子どもが抱える3つの心理的要素とは?

yoshi先生
yoshi先生

3つのコツは、まず3つの心理的要素を理解することからスタートします。
なぜなら、「やる気」は本人だけがつくり出せるものだからで、
親の役割はその環境作りだからです。

やる気がないように見える子どもが抱える3つの心理的要素
1つ目は 
勉強がわからないからではなく、過去の失敗体験がやる気を見せないようにしてしまう。

2つ目は 
中学生は進路のこと将来のこと、不安がいっぱい。その不安がやる気を見せないようにしてしまう。

3つ目は 
親が思っている以上に、自分をどう見ているか気になり、そのことがやる気を見せないようにしてしまう。

3つともに当てはまる子もいれば、
1つだけの子もいるでしょう。
その見分け方なども含め、
順に考えていきましょう。

心理的要素①過去の失敗体験

人はだれしも失敗するのが嫌です。
前にやってみたけどダメだったし、
今度やってみてもダメだったらどうしよう、
失敗しないか不安なものです。

私が現役教師のときに体験した実際の事例をご紹介します。

事例紹介
事例紹介

「勉強がわからない」を例にあげましょう。

中学校では定期テスト前には放課後に学習会を持つことがあります。
入学して間もない中1の生徒と学習会をしていて、
「今、内容を理解していたら、後々、中学校での勉強が楽だからね」
と励ましの意味で話をすると

「小学校の時も、放課後残って勉強したけど、出来るようにならなかった」

との返事。
「ちょっとずつでもしていたら、将来の夢がかなえやすくなるよ」
と意欲づけになるように言ったら、
「僕は将来、テロリストになるんだ」
と言った子がいました。

この子が3年になり、
スポーツ指導員が目指せる体育系のコースがある高校への進路が定まりました。
塾に行きだし、
放課後や休み時間に職員室へも教科の質問に来るようになりました。
また、スポーツの実技テストもあるので、
夜に学校に来て、体育館をかり実技テストの練習をする様子も見られました。

小学校の時、何度もやったけどダメだったし、
またダメだったらどうしようという不安な気持ちで、
中1の時は押しつぶされそうだったんでしょうね。

しっかり勉強したんだけど、、、
小学校の時、しっかり勉強したんだけど、、、

上記のように、
小学校の時、真面目に学校の勉強や宿題に取り組んだのに成績が上がらなかったという経験が一つの失敗体験としてトラウマになっていることがあります。

また、
人はできないと思うと脳は働くのをやめてしまうので、なおさらです。
あきらめた時も同じです。

もう少し細かく書くと、
学校であるいは就学前相談で学習障害といったことでない限り、小学校入学時、ひらがなは覚えて、自分の名前も書けて、成績も特に気にならなかった。

でも、だんだん家でも勉強しなくなり成績も下がっていった子。

この教科は好き、この教科は嫌いという子ではなく、
教科関係なく、とにかく勉強が嫌い!という子。

小学校の時に塾に行っていると成績はそこそこ取ることができます。

でも、中学校ではその子に欲がない(やる気がない)と
塾に行っていても点数は下がっていきます。
そういう子が該当します。

運動嫌いの子も当てはまるケースが多いです。

やる気のない子を前に悩む親
親は何をしたらいい?どうしたらいいのかな?

過去の失敗体験に影響を受けている子供への効果的な接し方とコツ

yoshi先生
yoshi先生

過去の失敗体験に影響を受けている子供への効果的な接し方として、
おすすめの方法が2つあります。

 

  • 1. スキンシップみたいな感じで、話を聴くこと
  • 2. やり方を知っているか確かめて、正しいやり方を教える

方法①話を聴く

小学生だったら、
なぜできなかったのか、なぜ失敗したのか、
わからない時だってあります。

ですから、普段から、本人に話をさせます。
ちょっと難しいですが、 

「いろいろな出来事や場面のことを、子どもに説明させてみます」

その時、親が聴き上手になり、

親が結論や答えを出さないことがポイントです。

それにはコツがあります。

yoshi先生
yoshi先生

「そうか、なるほど! それで?」または「そうか、・・・(子どもが言ったことを繰り返す、オウム返しと言います)・・・ということなんだね、それで?」という聴き方をすることです。

教えて!
教えて!

それでいいの?

yoshi先生
yoshi先生

親が聴き上手になっていくことで、
子どもも上手に説明ができるようになります。

教えて!
教えて!

子どもが失敗したときに、
そうして聴けばいいの?

yoshi先生
yoshi先生

失敗の時だけじゃなく、
いろいろな時に聴いてください。

そして、
失敗の時には、ドンマイドンマイ、チェレンジした証だよ、
と最後に励まします。

大事なことは
失敗を恐れず、次は失敗しないように…といった工夫をしようという気持ちがもてるよう励ますことです。

失敗はチャレンジの証です。

チャレンジしない人は失敗だってしないですから。

失敗であってもチェレンジの証として認めてやることは大事なことです。

方法②やり方を教える

やり方を知らないから、
うまくできなかったのに、
本人にとっては失敗したという意識になっている時のおすすめの対処法を解説します。

解決方法は、
ずばり、「やり方を教えてあげる」ことです。

例えば、
野球で、バットの振り方やキャッチボールの仕方をキチンと教わらずに突然試合に出ろと言われて試合に出て、
お前下手だな!使えねーなー、って言われる。
そんなことが、
3,4試合続いたら野球を続けてやろうと思いますか?

yoshi先生
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私の娘の話ですが…

娘は運動が苦手で、
学校で遠足に行くとすぐに疲れて、
歩くのが嫌になるというレベルでした。

運動が苦手だし、
しゃないかなと思っていたのですが、
靴を見た時に靴底のすり減り方がいびつで、
しかも左右が同じすり減り方ではなかったです。

歩き方におかしな癖がついていたから足が早く疲れたのです。

スポーツ店に行って、
靴に詳しい店員さんにインナーソールを選んでもらい、
歩き方の癖を直す方法も教えてもらいました。

だいぶ、疲れなくなりました。
相変わらずのどんくささはそのままですが、
中学校では卓球部のキャプテンをしました。

音読と関わって、
鉛筆を持たない方の手の人差し指の使い方をご存じでしょうか?

小学校の低学年、宿題で音読が出されます。

そのうち音読の宿題が出されなくなりますが、
そうなると読んでいるつもりで実は読んでいない児童が出てきます。

学力が伸び悩む子は、
文がしっかりと読めていない子が多いです。

音読の宿題が出されなくなった時から、

本を読む時に鉛筆を持たない方の手の人差し指でなぞりながら読むという勉強の仕方を教え

習慣をつけさせます。

読んでいるつもりで実は読んでいないを防ぐのがこの人差し指というわけです。

心理的要素②進路(将来)への不安

中学2年生後半、
成績が伸びなやみ気味、
3年になるとなんとなくやる気がないというより元気がない。

親の目には元気がないというよりやる気がないと映ってしまいがちです。

または生活が乱れる、
学校の担任から、
最近イライラしていますね、感情的になりやすいですね、
なんて言われる。

反抗期が強く出ているのかなと勘違いしてしまいやすいそういった子が該当します。

でも、中学3年生は大なり小なり皆不安を持っていると思っていいです。

思春期に入り、
自分の意志や考えで歩みだした時の最初の関門が高校受験です。

一度受験を経験したことのある者の心理とは全く違った心の動きがあります。

事例紹介
事例紹介

私が教師になって間もない時の話です。

その頃は、
私立高校入試の合格発表は、
放課後、中学校の各教室で担任がやっていました。

明るく誰からも頼られていて、
勉強もしっかり取り組む女の子のことです。
この子が第一希望の高校に受かるのは当たり前、
教師の私含めて誰もが皆そう思っていました。
予想通りの合格通知をその子に渡しました。
そしたら、その子、私の手を強く握って「よかった!」って言い、
しばらく手を放しませんでした。

このことに私は驚かされました。
不安な気持ちは誰も持っているんだなと
教師として強く反省させられた瞬間でした。

また、高校受験で、
受かるか受からないかじゃなく、
中学校がその高校の受験をさせてくれるか?といった、
こちらが予想もしていなかったことが原因で
不安を持っている生徒もありました。

普段から話をしましょう
中学生ともなるとスキンシップ代わりに話をしましょう

進路(将来)への不安を抱えている子どもへの効果的な接し方とコツ

進路(将来)への不安を抱えている子どもへの効果的な接し方として、
おすすめの方法は、
「日ごろから将来のことについて話をする」です。

教えて!
教えて!

いつごろ頃から、したらいいの?

yoshi先生
yoshi先生

いつでもいいです。
高校はどこに行きたいの?将来はどんな仕事したいの?
気楽な雰囲気で聴きましょう。

教えて!
教えて!

まだ、わからないって返事だったら?

yoshi先生
yoshi先生

無理して、聴きだす必要はないです。
「そうか、なるほど! それで?」
と話をしているうちに自然と出てきますよ。

教えて!
教えて!

聴くのじゃなく、将来、何になっていたい?
と子どもと相談してもいいですか?

yoshi先生
yoshi先生

もちろんいいです。

 

事例紹介
事例紹介

私が教師になって間もない時の話です。

中学3年になり、
授業中教師に食ってかかる、
休み時間友達にけんか腰に突っかかるなど、
生活が乱れた生徒がいました。

私と2人で話をしたことや保護者も交えて3人で話をしたこともありました。

とにかく話をして、
保護者の方にも今の子どもの様子を理解してもらおうとしたのですが、
でも、生活の乱れは治りませんでした。

12月の進路の三者面談の時にその子から
「〇〇高校受けてもいいですか?」
と質問が出ました。

希望する高校に受かるか受からないかじゃなく、
中学校がその高校の受験をさせてくれるか?について悩み、不安だった
ことが初めてわかりました

中学入学時から生活が乱れていた女の子がいました。
お父さんが再婚で、
新しいお母さんとの間がしっくりいっていなかったのが大きかったです。
中学3年の12月、進路面談の時、
お母さんが本人とともに来られました。
その時、「将来、看護師になりたい」という夢をお母さんの前で初めて話しました。

「いいじゃない。お母さんも応援するわ」

といったお母さんの言葉だったと覚えています。

その会話がきっかけで、
家でお母さんと色々話ができるようになったそうです。
また進路もはっきりしたということで、
生活がぐんと落ち着き、
希望の高校に進みました。

それから4,5年後のこと、
街を歩いていたら、
その子と出会いました。
「どう? 看護師の道、順調に進んでるかい 」
って 聞いたら、
「何言ってるの、先生! 花の OL やってるわよ!」
って、笑顔で明るく返事をしてくれました。

私事で恐縮ですが、
教師になり、多くの保護者と接し、
特に受験期の保護者と接する中で、
私の母親はのん気なもんだったなと、
母親に言ったことがあります。

そしたら、
「なにいっているの!あんた(兄弟で一番上)の時が一番しんどかった!」
と言い返されました。

子どもには不安なそぶりを見せない、
肝っ玉母ちゃん的な接し方もアリです。

進路への不安は大きい
進路への不安が聴いてもらえたら、、、、

心理的要素③第三者からの目線を気にしすぎている

特に気にするのは親の視線や期待です。
親の過干渉、過剰な期待は子どもを委縮させ、やる気をそぎます。

でも、無関心も子どもにはつらいです。
やっぱり自分のことを見ていてほしいんです。

過干渉チェックリスト

【過干渉チェックリスト】何個以上当てはまれば、
過干渉であると決めつけることはできませんが、
一つの項目でも頻度が多ければ、
過干渉の傾向にあるかもしれません。

引用:親の過干渉とは? 子どもへの影響・チェックリスト・改善方法 【All About オールアバウト
暮らし】より

私の記事を読まれているということは、
無関心ではないはずです。
でも、思春期だからといって腫れ物にさわるような接し方は、逆効果です。

今までしぶしぶでもしていたことをしなくなる。

例えば、以下のようなことが起こります。

・帰ってきて靴を脱ぎっぱなしにする
・食事の時にいただきますごちそうさまの挨拶をしない
・このおかず、僕は嫌いだからと言って食べない

これは単なる気ままわがままで、
間違った心の成長ですよね。

こういう場面ではこれまで通りしっかり対応することが子どもにとってもプラスになりますが、
できていないな、腫れ物に触るようでそっとしておいているだけだなという人は該当します。

第三者からの目線を気にしすぎている子供への効果的な接し方とコツ

yoshi先生
yoshi先生

ズバリ言うと親の関り方が重要です。

第三者からの目線を気にしすぎている子供への効果的な接し方でおすすめなのは、
「種をまき、待つ」です。

その「種をまき、待つ」ということを親にどうわかってもらうかが教師の力量ともいえます。

事例紹介
事例紹介

塾の講師経験もありますので、
そのときの塾生のお話を事例としてご紹介しておきます。

学力をつけたいから塾に来るわけですが、
本人がその思いで来る時と
親が子に学力をつけさせたいから来る時があります。

この2つ、だいぶ違いが生じます。

中学生ともなると、
本人の気持ち関係なしに塾に行かした場合、
多少は学力は伸びますが、
そのことがやる気アップにはつながらないことが多いです。

B君は軽い学習障害があり、
また、わからないことやできないことがあるのを人に知られるのはものすごくイヤな子でした。
そのため、中学校時は保健室登校をしていました。

ちょっとでも勉強は身につけさせたいと親の願いもあり、塾に来ていました。

塾に来たくないときは休んでもいいという、一見甘い親です。

当然、成績は低いのですが、
それは仕方のないこと、
ちょっとでも勉強が身につけばいいと割り切られていました。

ちょっと気楽に構えている親という印象も持ちました。

本人の性格もあり、
こちらからはカリキュラムを決めて指導するということはせず、
本人のしたい勉強をする、質問を待つという気の長い対応をしました。

保健室登校などの生徒も受け入れる少人数制の高校に進学しました。

進学後も塾は続けました。
辞めたいと言えば親も反対しないでしょうから、
本人の気持ちで続けたのだと思います。

塾を休むことが少なくなり、
自分からここわからないので教えて欲しいと言うことが増え、
自分の意志で買った問題集を持ってくるようになりました。

本人がやる気を起こすにあたり、
親の対応が功を奏したケースです。

いらだちが見られる思春期の子への対応は先に書いたようなことですが、
ただ、難しいのは思春期に入り、
自我が芽生え始め確立するまで、
初めての心の動きを経験します。

心が不安定になって、
その苛立ちから気ままわがままをまわりにぶつけることがあります。

こういう時は、少しかわす感じで声掛けをするのがいいでしょうね。

・どうした?変にイラついているが、部活動がおもうようにいかないのか?
・靴をそろえるといいことがあるんだって!次からは、そろえるのよ

自分に関心を向けてほしいからしている一面もあるので、
無視は良くないです。

この辺りの見極めはやはり親の役割になります。

悩んでいる中学生
一見やる気のなさそうな中学生 実はいろいろ複雑

親の目にはやる気がないように見えるだけ?

ここまで、読んでもらうと気が付かれたと思いますが、
本当にやる気がないのか?

親の目には以下のように映ってしまうことがわかっていただけたでしょうか?

・実は 勉強がわからないからではなく、過去の失敗体験がやる気を見せないようにしてしまう

・中学生は進路のこと将来のこと、不安がいっぱい。その不安がやる気を見せないようにしてしまう

・親が思っている以上に、自分をどう見ているか気になり、そのことがやる気を見せないようにしてしまう

中学校や塾で生徒と接していると感じるというか何となく伝わってくることがあります。

生徒は、あの道を曲がったところにビックリするような出会いがある、自分の人生を左右することが待っている。
今はなくても、いつかきっとある!とドキドキしながら毎日を送っているということ。

でも、思春期にさしかかった中学生の心は複雑です。

本人も気づかないうちに、
やる気を見せないようにしてしまっていることがあるということ知ってほしいです。

接し方のヒントを見つけた親
接し方のヒントが見えた!

子どもを信じて見守ってみることの重要さを実感

教師経験から、
生徒が伸びる時は、何かをまかせることができた時です。
何かを教えた、わかった、できたという時ではないです。

生徒からすると
信じてまかせてもらえたということは「やろう!」という気にさせるものです。

一旦まかせたら、
見守りはするけど口出しはしない、
じっと待つ!これが出来た時、生徒もグンと伸びます。
それは子育てでも同じことです。

例①パッとしなかった私の末っ子が高校で覚醒

yoshi先生
yoshi先生

私には4人の子どもがいます。
その末っ子のことです。

中学校時代生活面勉強面ともパッとしませんでした。
地方の高校なので定員割れがあり第一志望の高校に進学できた状況です。
親から見た原因は友達関係です。
切磋琢磨ではなく傷をなめあう感じでした。
でも、親が友達関係に口を出したって、ろくなことありません。
さて、高校に進学。
そこで良きライバルと出会いました。
成績はほぼビリで入学したのに高2の半ばあたりからその子と競い始め、
3年になった時、
「僕は物理Ⅱと数Ⅲで、クラスの一番になるんだ!」
と家族に言うようになりました。
親としては、
半分あきらめの気持ちではありましたが、
あと半分はこいつはできるはず!という気持ちだったのが正直なところです。

人が変わるきっかけにいつ出会うかは誰にもわかりません。

例②家庭の事情もありガクンと成績が落ちて親も子も困っている状態だったけど…

事例紹介
事例紹介

友達の娘さんの話です。

中1から塾に行っているけど、
中2になって家庭の事情もあり、
ガクンと成績が落ち、
親も子も困っている状態でした。
「塾に行かせていたら大丈夫と思っていたけど、
この前、塾でどのくらい理解しているかと思ってノート見てみたんだ。
そしたら、全然できていないことが分かった。
塾まかせはあかんな」って
言ってました。

大事なことに気がついたなと思っていました。
でも、次に会ったとき、
いろいろな塾の情報を集め、
個別指導をする塾に転塾をさせたと聞きました。

大事なこと分かったんじゃなかったんかい!と思わず言いそうになりました。

でも、「最近、日曜日、娘と一緒に勉強できるときはしてるんだ。理科の生物分野と社会だったら、ちょっとは教えられるし、数学、英語は教えることはできないけど、一緒に勉強はできるから、しているんだ」って、言ってました。

娘さんも親と一緒に楽しんで勉強している感じが伝わってきました。

友達なりに子どもに寄り添い、
友達なりの見守り方をしていました。
で、結果は第一希望、合格でした。

さいごに  子どもを信じ見守る

子どもを信じ、見守ることが大事
親にしかできないことです

子育ては百人百色で、
しかも正解はないです。

「やる気」最終的には勉強につながる、
進路につながるわけですが、
やる気がつくれるのは本人だけです。

末っ子の話で友達関係も大事じゃないかと言われそうですが、
友達関係には親は口出しできません。

私たちが作れるのは子どものまわりの環境です。

その環境を作るには、つぎの3つが欠かせません。

①失敗を恐れず、次は失敗しないようにしようという気持ちをもたせるよう励ます。

②本人が知らず知らずに持っている進路の悩み将来への不安をちょっとずつ聴く。

③親なりのビジョンを持ち、子どもと将来について折に触れて話す機会を持つ。

そして、そのうえで、子どもを信じ、見守る。
これは、ずばり、親にしかできないことです。

心が軽くなった中学生
なんかやれそう!